神戸国際松竹のスクリーン1に行った話

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今日は「劇場版 ハイスクール・フリート」の日本語字幕付き上映を観るために、神戸国際松竹に赴いた。別にこの映画館で観たかったわけではなく、単にスケジュールの都合でこうなっただけである。

神戸国際松竹 エントランス

正直この劇場にはあまり期待していなかったのだが、思いの外良かった。その感想を書きたいだけ書いてたら長くなってしまったため、いつもはツイートで済ます映画(館)の感想を、文字数の制限から開放し、記事にした次第である。

予め断っておくが、この記事は、「劇場版 ハイスクール・フリート」のレビューではなく、あくまでその作品を観た映画館のレビューである。記事タイトルにあえて映画のタイトルを入れていないのは、そういった理由である。


梅田ブルク7ではすでに取り外されていた横断幕が、神戸国際松竹ではまだ展示中だった。梅田ブルク7のそれよりは少し小さい。平日につき人通りが少なかったため、落ち着いて撮ることができた。

「劇場版 ハイスクール・フリート」の横断幕

SMTは通常、部屋番号はスクリーン〇〇ではなくシアター〇〇と表しているし、神戸国際松竹でもオンラインの上映スケジュールや半券でもシアター表記になっている。しかし、館内での表記はなぜかScreen 1、2、…だった。(劇場案内のページではシアター表記とスクリーン表記がごっちゃになっている。)

入場口

中に入る。事前に知ってはいたが、やはり傾斜がほぼ(全く?)ない劇場は、なかなか新鮮だ。

シアター1の内部 (※上映開始時刻前の予告映像)

そのためスクリーンが天井に寄っている。座席からスクリーンを見上げる形となるが、首がしんどくなったりはしなかった。

座席から (※上映開始時刻前の予告映像)

個人的にはそれよりも、両サイドの通路にある客席誘導灯の明かりが、中央付近に座っていても視界に入ってくるのが気になった。


上映前に「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の予告が流れたのだが、BGMのヴァイオリンの音色が澄んでいて、高域が美しく伸びている。また、予告の時点ですでに音量は大きめだった。あまり期待していなかっただけに、本編上映前から期待が高まった。

音の傾向は弱めのドンシャリ。低域が控えめな気もするが、極度に帯域バランスが崩れない程度の味付けで、好感が持てた。

音の解像感が高く、緻密で情報量が多いため、細かい音も聞きとりやすい。本作においては、特に波や水柱の音の粒立ち感がとても良かった。

セリフは若干こもり気味だったが、それでもあの程度なら十分クリアだと言えるだろう。声に艶感もある。サ行はギリギリ刺さりそうで刺さらない感じ。また、劇伴の金管楽器の音は瑞々しく鳴っていた。

JBL製サラウンドスピーカー (JBL 8330?)

音量は十分出ていて迫力があった。音の響き(音の広がり感?)は控えめ。サラウンド感はそれなりにしっかりと。


話は少し変わるが、周波数特性がフラットなオーディオ機器は、悪い音源は悪いまま出てくる。そして、本作のエンディングの音は(少なくとも劇場用マスタリング?は)評判があまりよろしくない。

以前本作を鑑賞した、フラット気味な音を出すイオンシネマ茨木 スクリーン7 (THX) でそのエンディングの音を聴いたときは、正直ひどいなと思った。それに対し、弱ドンシャリな神戸国際松竹 シアター1では、比較的マシな音で鳴らしていた。と言っても変にスカスカな音だったし、音が歪(ひず)んでいたけれど。


映写は色合い、彩度、輝度、コントラスト等、十分満足できるものだったし、目立つ色ムラ・輝度ムラ等も特になかった。やや赤が弱く(?)色合いがあっさりめなシーンもあった(ような気もする)が、取り立てて悪いわけではない。


ネタバレを避けるためあえて本編には触れていないが、最後に少しだけ作品の話を。

今回の上映は日本語字幕付き上映だった。いわゆるバリアフリー上映なのだが、この作品はセリフに専門用語が多く含まれるし、セリフが聞き取りづらいシーンもいくつかある。

なので、字幕はこの作品を少しでも理解するための助けとなった。流石にそれぞれの用語の意味までは全部が全部理解できなかったが、漢字の雰囲気で何となく理解することはできた。


井戸水

ガジェットやオーディオビジュアルが好きな人。モバイル機器における空間オーディオなどを調査しています。

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