Android Q Beta 4 がリリース。新元号「令和」の合字にも対応。

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はじめに

先日リリースされた Android Q Beta 4 を使ってみて、気づいた変更点や新機能をまとめたいと思います。

なお、Android Q Beta 4 時点での Android バージョン表記は「Android 10」、API レベルは 29 (Android 9 Stable は 28)、Easter Egg は Android 9 Stable の仕様のままでした。

新元号「令和」の合字に対応

Android Q Beta 3 までは「令和」の合字 (㋿) には対応しておらず、きちんと表示することができませんでした。

Android Q Beta 4 ではきちんと表示できるようになっていました。

通知周りの変更点

左右どちら向きにスワイプしても通知を消去できるように

Android 9 Stable では、通知は左右どちらかにスワイプしきると通知の消去、途中で止めると通知のオプションが出ていました。

Android Q Beta 1 では通知を左スワイプして消去、右スワイプして通知オプション、のように変更されました。そして、Android Q Beta 2 ではその向きを変更できるようになりました。

しかし、Android Q Beta 4 では Android 9 Stable と同じ仕様に戻りました。

通知の挙動や文言の変化

Android Q Beta 3 では、Show silently (マナーモードで表示する) に設定している通知は、ステータスバーや AOD にはアイコンが表示されず、また、ロック画面では通知エリアを開かないと確認できないようになっていました。

Android Q Beta 4 では、ステータスバーのアイコンに限り、表示するかしないかの設定が可能になりました。

言葉で説明しても分かりづらいと思うので、表にまとめました。Android Q Beta 4 では通知周りの文言は日本語化されているものの、Android Q Beta 3 では日本語化されていなかったため、英語表記で統一しました。

  Android 9 Stable Android Q Beta 3 Android Q Beta 4
Show silently Show silently
and minimize
Show silently Show silently
+ Minimize
Gentle Gentle +
Minimize
ステータバー・AOD 変更可能
ロック画面
通知の高さ 通常 最低限 通常 最低限 通常 最低限

上記の通り、Android Q Beta 3 以降は Show Silently の動作に大きな変更があります。

また、 Android Q Beta 4 では、通知周りの文言に変更が入っています。新しい文言のどれが以前のものと合致するのかも表にまとめました。

日本語化されていなかった Android Q Beta 3 以外は日本語の文言も載せてあります。また、Xperia と Galaxy の文言も参考に並べています。

Pixel (Android 9 Stable) Pixel (Android Q Beta 3) Pixel (Android Q Beta 4) Xperia (Android 9 Stable) Galaxy (Android 9 Stable)
Make sound and pop on screen
音声とポップアップで知らせる
Alert + Pop on screen Prioritized + Pop on screen
優先 + ポップアップ
Make sound and pop on screen
音と通知のポップアップ表示
Sound and pop-up
サウンドとポップアップ
Make sound
音声で知らせる
Alert Prioritized
優先
Make sound
音と通知表示
Sound
サウンド
Show silently
マナーモードで表示する
Show silently Gentle
通知音なし
No sound
通知表示のみ
Silent
サイレント
Show silently and minimize
マナーモードで表示し最小化
Show silently + Minimize Gentle + Minimize
通知音なし + 最小化
Show silently and minimize
音と通知表示はしない
Silent and minimized
消音して最小化

更に、Android Q Beta 4 にはスマート通知 (Adaptive Notification) という機能も追加されています。

ロック画面のデザインが変更

Pixel Launcher の検索ボックスがダークモードに対応

Android Q Beta 3 までは Pixel Launcher の検索ボックスはダークモードの有無にかかわらず白でしたが、今回ダークモードに応じて黒くなるようになっています。

ダークモード有効時の電源メニューの色が変更

Android Q Beta 3 では真っ黒だった電源メニューの背景が、Android Q Beta 4 では灰色になっています。

ただし、音量パネルは従来どおり黒いままです。

アクセントカラーの選択肢が増加

Android Q では、UI のアクセントカラーが開発者向けオプションにて変更できるようになっています。

Android Q Beta 3 時点では「デバイスのデフォルト」「Black」「Green」「Purple」の 1 + 3 種類が用意されていましたが、Android Q Beta 4 ではそれらに加え「Cinnamon」「Ocean」「Space」「Orchid」の4種類が追加されました。

Wi-Fiアイコンのデザインが変更

Android Qの今後

Android Q では、あと2回のプレビュー版が予定されています。特に問題が起きなければ (Beta 4 で大問題起こしていますが) 今年の第3四半期に正式版がリリースされる予定です。

井戸水

ガジェットやオーディオビジュアルが好きな人。モバイル機器における空間オーディオなどを調査しています。

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